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せいりょう園介護理念―その5


「不可能を可能にし、命を延ばしてきた医療、命の限界を肯定し最期の瞬間まで寄り添う介護、が高齢者福祉の両輪です。命に限りがあることを知り実感する中で、人は芸術を生み文化を育みました。介護はまさに人間文化の一つです。


 医療の進歩により“不治の病”と言われた病気の殆どが治癒可能となり、今生まれる子供たちの多くが後期高齢期まで生きます。更に今も進歩を続け、遺伝子治療やクローン技術の発達により、不老不死も夢ではなくなりそうな気もしてきます。
 
 しかし現実には、生身の人間が老いて死を迎えるのは厳然たる事実です。否応無く受け入れざるを得ません。その現実を受容し、最期の瞬間まで意欲を持って懸命に生き抜く高齢者に寄り添うのが、医療と介護の役割です。


 症状の改善を目指す医療と、老いの現実の受容を求める介護の間で、人は長く生きたいと望む心と、命の限りを覚悟する心と、微妙に揺れ動きながら、自然や他者との暮らしの中で自らが主役として、その生命を締め括ります。そこでは、医療も介護も脇役です。


 
我々は古代より、優れた絵画や音楽や文学を生み、宗教や哲学を育みました。それは、命の限りを人一倍強く実感し表現した、優れた先達の成果です。優れた芸術や宗教に触れ、多くの人々が心に感動を受け、命より大切なものに気付き、生きる意欲と喜びを育みます。

 
現在の日本では、平均の要介護期間が6〜7年となっています。高齢者の多くが、死を意識しながら数年間を生きる時代です。本人はもとより、介護に関わる全ての人が、この数年間の生活に価値と尊厳を見出すとき、限りある生命は果てるとも、「永遠のいのち」となって、芸術や宗教と同じように、永く人の心に生き続けるのだと思います。

 少子化の進む現在、子を産み育て、生きる意欲の溢れる次世代へと引き継ぐ為に、貴重で崇高な数年間が介護に任されています。




せいりょう園実習要綱


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