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せいりょう園介護理念−その3



「介護は、他人の為にする生活行為です。介護を必要とする人の有様を、素直に在りのままに観察し、その人の言う事を其のままに受け止める処から、介護は始まります。人は他者を意識するとき、懸命に生きようとします。介護者は利用者の側に居ることで、その役割の半ばを果たしています。」


 自分の人生を自分らしく生きるための固有の生活行為を、他者に委ねるのが介護です。介護を受ける人は介護者に対して、「貴方は私の手になれますか?」と問いかけます。介護することはまさに、要介護者の目となり、手となり、足となり、その人なりの生活を実現する事です。自分とは違う人、が原点です。

 利用者の人となりを知り、その個性や価値観を把握することが出発点です。鋭い観察力と素直な感受性が介護の質を左右します。在るものを在るように素直に観ること、言うことを素直に聴くことから始まり、そこでは、介護者固有の感覚や先入観は邪魔になります。一先ず自分の価値と感覚は捨てて下さい。

 人間は出生後、社会人として一人前になるのに約20年以上をも費やし、その後も多くの他者と相互の関係を結び、様々な濃淡の関係を経験し、社会の一員として生きる術を学びます。

 高齢期まで生きる人は、他者との関係性においてはまさに達人であり、たとえ孤独な境遇になろうと、認知症になろうと、他者の存在を意識し、自然の移ろいや周囲の環境を観て、自分の居場所を探り、他者との距離を測り、振る舞いを決め、懸命に「自己実現」に努め、生き抜きます。そして、最期の「自己実現」が、自らが自然体で迎える「死」なのです。

 高齢期を迎えた達人の力に全幅の信頼を置き、他者として側に居ること、関心を持って観ること、素直に聴くことで、介護者はその役割の半ばを果たしています。介護者はそこで、貴重な距離感を学ぶことになります。




せいりょう園介護理念−その4

せいりょう園介護理念−その5

せいりょう園実習要綱


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